【①入院当日 2025年9月の記録】
朝早く、高速バスに揺られて大阪へ。
いよいよ、長く待ち続けた心臓手術の日が近づいてきました。
実は、当初の予定日直前に新型コロナに罹患してしまい、手術が2週間延期に。
「このまま無事に手術ができるだろうか」という手術前の不安を抱えながら、落ち着かない日々を過ごしていました。
ようやく体調も戻り、Xデーを迎えることができました。
入院手続きと準備
病院に到着したら、まずは入院手続き。
今回は仕事の関係で妻が遅れて合流するため、ひとりで淡々と書類を記入していきます。
入院準備は最小限。入院着やタオルはすべてレンタルにしました。
荷物も減るし、洗濯の心配もないのでこれはおすすめです。
手続きを終えると病棟へ。人生初の入院に少しドキドキ。
病棟はとても広く、清潔感があって安心しました。
看護師さんから病棟の説明を受けたあとは、前日の最終検査へ進みます。
前日の検査ラッシュ
採血、尿検査、心電図、レントゲンと次々にこなしていきます。
そして、前日検査の山場――経食道心エコー。
これは心臓の弁の状態をより詳しく確認するための検査で、胃の中に細いカメラを入れて内部から観察するというもの。
いわば「胃カメラで心臓を覗く」イメージでしょうか。
「眠たくなる薬を使うから大丈夫ですよ」と看護師さんの言葉に少し安心して、車椅子で検査室へ向かいました。
初めて乗る車椅子、意外と快適でちょっと感動(笑)。
経食道心エコーの体験
まず喉の麻酔を3回スプレー。「3分間、飲み込まないでね」と言われても、
無意識にゴクリとしてしまい、苦い薬が食道を伝っていきます。
舌の奥までしびれる感覚が広がるのがなんとも不思議。
麻酔が効いたところでベッドに横になり、マウスピースを装着。
「では入れますね」と言われた瞬間、思わず「え、鎮静剤は!?」と確認。
看護師さんが「あ、そうでした!」と慌てて点滴から薬を注入。
その直後から意識がぼんやり。カメラを入れられたときの苦しさだけはしっかりと覚えていますが、
気づけば3時間後、病棟のベッドの上でした。
どうやら検査後も車椅子で戻ったようですが、
看護師さんいわく「ものすごい疲れた顔で帰ってこられましたよ」とのこと。全く記憶なし(笑)。
食事と環境
13時半からの検査だったので、前日の晩ごはんから検査後の晩ごはんまで、
まる一日食べられず…。これはなかなか堪えました。
入院先の国立循環器病研究センター(国循)は、大阪府吹田市にある国内屈指の心臓・血管専門病院。
院内のローソンには日用品が一通り揃い、1階のレストランでは減塩メニューが豊富。
「ロス手術」など大きな心臓手術を控える患者にも優しい内容です。
最寄り駅と直結しており、隣にはスーパーやホテルもありとても便利です。
病室の窓からは、大阪万博跡地「エキスポシティ」の観覧車が見えます。
この眺めをぼんやりと眺めながら、
「ついに手術なんだな…」と心を落ち着かせました。

 
  
  
  
  

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