心臓手術を前にして、まず気になるのが「入院準備」。
今回は、実際に国立循環器病研究センター(国循)で手術・入院した経験をもとに、必要だった持ち物をまとめました。
特にICU(集中治療室)に入る人向けの情報もあるので、これから準備を始める方はぜひ参考にしてください。
基本の持ち物リスト
テープ式おむつ(2枚)
手術直後はしばらく体を動かせないため、ICUではテープ式おむつを使用します。病院で用意がある場合もありますが、自分で指定のものを持参するよう指示されることがあります。僕は間違えてパンツ式を買ってしまい、急いで買い直しました。気をつけて。2Fのローソンで購入可。
マスク
病棟内では常時着用が求められます。何枚か多めに持っておくと安心です。
ティッシュ
鼻をかむ・手を拭く・ちょっとした掃除にも便利。ポケットティッシュと箱ティッシュ、両方あると便利です。
はし・スプーン・フォークセット
感染対策のため、使い捨てではなく洗って繰り返し使えるプラスチック製がおすすめ。入院中は病室で食事するため、清潔なものを一組用意しておきましょう。毎回洗う必要がありますが、ICUでは看護師さんが洗ってくれます。一般に移ったら自分でやります。
歯磨きセット
手術前後も口腔ケアは非常に大切。口の中を清潔に保つことで感染リスクを減らせます。
コップ(できればストロー付き)
寝たままでも水分をとりやすいよう、ストロー付きコップが便利。ICUでも活躍します。僕はこれを持っていかなかったので後悔。あると便利です。僕は10個入りのプラスチックの使い捨てコップを準備しましたが、数日ごとに新しいものに変えながらで割と使いやすかったです。
胸帯(きょうたい)
胸の手術後は、傷口を保護したり咳の衝撃をやわらげるために胸帯を使用します。病院で支給される場合もありますが、予備があると安心です。2Fローソンで購入可。2,000円くらい。あらかじめ看護師さんに相談してサイズ感を確認してから購入します。手術室に入る時に看護師さんに渡します。術後には巻かれています。
保湿剤
病院は空調で乾燥しがち。顔・手・唇などがカサつくので、低刺激タイプの保湿クリームやリップを持っていくと快適に過ごせます。病棟でのシャワーの後もしっかりと保湿剤を塗ってスキンケアをしていました。
靴(かかと付き)
スリッパではなく、リハビリや歩行練習に使えるかかと付きの軽い靴が必要です。転倒防止にもなります。普段から履き慣れた靴と指定されたので、家から履いてきた靴を使用しましたが、裸足で何度も履くとなるとちょっと嫌。リハビリ用の靴など買っておいても良かったかなと思いました。
メガネ(入れ歯・補聴器)
必要な人は必ず持参しましょう。
※ケースも忘れずに。
電気シェーバー
何日も入院していると流石に剃りたくなるので必需品。一般病棟に移ってから余裕ができたら髭剃りもできます。
印鑑は不要
国循では署名での同意が基本。印鑑は持っていかなくても大丈夫でした。
入浴セット(ボディソープ・シャンプー)
一般病棟に移ってから使用します。備え付けがない場合もあるので、小ボトルに詰めて持参すると良いです。もちろんローソンで買えます。
下着(5枚ほど)
思ったより汗をかく・交換が多くなるため、余裕を持って準備を。病棟で洗濯もできるので、回復が進めば洗濯しながら使えます。
あると便利だったもの
時計(置き時計)
ICUや2人部屋以上には時計が設置されていますが、一般大部屋にはありません。時間の感覚がなくなりやすいので、音がしない静かな時計をベッド脇に置くと安心感があります。
スマホ・イヤホン
通話や音が出ることは大部屋では控えますが、イヤホンがあれば大丈夫。ワイヤレスイヤホンなら邪魔にならず使いやすいです。ICUは個室なのでスマホで動画とか見ても良い感じでしたが、とてもそんな余裕はありませんでした。
財布(小銭)
自販機や売店利用用に。高額な現金は避け、千円札と小銭を少しだけ持っておくと便利です。もちろん鍵付き貴重品ロッカーがあるので、自身で管理します。
本・雑誌
一般に移ってからはとにかく暇な時間が多くなります。退屈な時間の気晴らしに。本はおすすめ。電子書籍でも良いですが、僕は書籍派です。ICUでは本も読む気が出ませんが、一般病棟ではじっくり読めます。
キャリーケース
もし退院時に公共交通機関を使うなら、持ってきたものや書類関係など全部詰め込んで転がして動かせるキャリーケースがあると非常に便利。退院時でも歩くのは疲れるし重たいものも持てないのでとても役立ちます。
ICU(集中治療室)で持ち込み可能なもの
ICUでは衛生管理のため、持ち込み制限が非常に厳しいです。
実際に許可されていたものは以下の通りです。
- 入院着(レンタル)
- 下着(1枚)
- ティッシュ
- 歯磨きセット
- ストロー付きコップ
- はし・スプーンセット
- コップ
- 靴(リハビリ用)
- マスク
ICUにいる間は、これ以外の荷物は一時的に家族に預ける必要があります。
一般病棟に移った際に、必要な荷物を改めて持ってきてもらうとスムーズです。
準備は「安心材料」
入院準備は、ただの荷造りではなく「心の準備」でもあります。
忘れ物があると不安になりますが、必要なものをリスト化しておけば落ち着いて当日を迎えられます。
僕もこのリストを見ながら、手術までの不安な日々を少しずつ「整える時間」に変えることができました。
 
  
  
  
  

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