僕が手術を受けることになる「国立循環器病研究センター(国循)」は、大阪府吹田市にある日本屈指の循環器専門病院です。心臓や血管、脳の病気に特化した医療と研究を一体的に行う「ナショナルセンター」のひとつで、全国から重症患者が集まります。医師や看護師、技師、管理栄養士など、あらゆる分野の専門家がチームを組み、最先端の治療に取り組んでいる病院です。
国循の概要と国内での位置づけ
国循が設立されたのは1977年。僕より1歳年上だ。2019年に現在のJR京都線の岸辺駅北側の「健都(けんと)」エリア(北大阪健康医療都市)に新築移転しました。
この「健都」は、医療・健康をテーマにしたまちづくりエリアで、駅前から歩いて5分ほど。国循は病院・研究棟・オープンイノベーション棟が並び、医療と研究、そして産学連携を一体化した先進的なキャンパスとなっています。
国循は日本の「ナショナルセンター」6施設のうちの一つで、循環器分野の中核を担います。心臓手術やカテーテル治療などで国内トップクラスの実績を誇っています。
院内設備と環境
病院はガラス張りで明るく、まるでホテルのような印象です。
病棟は広く、廊下の突き当たりには吹き抜けや中庭があり、入院生活の閉塞感を和らげてくれます。
全館免震構造で、地震にも強い安心設計。手術室はハイブリッド手術室を含む最新設備が整い、CTやMRIなども院内で一元管理されています。
患者向けの案内表示も分かりやすく、スタッフの声かけも丁寧。大病院でありながら、どこか人の温かさを感じる空気があります。
減塩の取り組み「かるしお」
国循には、健康的な生活を提案するユニークな施設があります。それが「かるしお」です。
国循が考案した減塩食ブランドで、「おいしく、塩分ひかえめ」をテーマにした健康食のスタイルです。
病院の食堂で提供される料理は1食あたり塩分2グラム前後。それでも驚くほど味わい深く、ハーブや出汁の香りで満足感が得られます。
僕ものちに入院し減塩の食事を体験しましたが、「薄味=味気ない」というイメージが完全に覆されました。
院内のローソンでも「かるしお」ブランドの調味料などを販売していて、心臓疾患者には良い環境です。隣接するスーパーマーケットのスマイルマーケットでもかるしお商品が取り揃えてあり、減塩食生活を全面的に応援してくれるのが嬉しいです。
立地とアクセス
国循はJR京都線、岸辺駅から徒歩約5分。駅直結のペデストリアンデッキを渡れば、ほぼ雨に濡れずに病院玄関まで行けます。
大阪駅や新大阪駅からは電車で約10分とアクセスも良く、遠方から来る家族にも便利。
同じく病院、駅と直結してホテルや飲食店、ショッピングモールもあり、長期入院や付き添い時にも不自由しません。
また、近隣には吹田市民病院をはじめ文字通り医療施設が充実しているのでまさに“健康都市”の中にあるような雰囲気です。
周辺情報と生活サポート
健都エリアには、カフェやコンビニ、薬局、コインランドリーなども充実しています。
患者家族の宿泊施設も複数あり、特に病院と直結している「カンデオホテルズ大阪岸辺」などが便利です。
長期入院の場合は、家族が週末に来てくれるだけでも心強いもの。
国循の周りは静かで、夜も落ち着いた環境なので、リハビリや療養に集中できる立地だと感じます。
もしあなたが40代で僕と同じような病気を抱えていてとしたら、国循での治療を強くおすすめします。
地方の病院ではできない治療が安心安全のもと享受できるため、自分の未来をも明るくしてくれることと思います。
地理的な問題が一番のネックかもしれませんが、ググれば国循に引けを取らない病院も出てきます。自分の体のため、ぜひあらゆる可能性を持って選択肢を増やしてください。
 
  
  
  
  

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